ひみつシリーズ
2000.11.12作成

 小学校時代、僕にとってサイエンスに関する情報源はもっぱらこれ、「学研まんがひみつシリーズ」でした。最初に買ったのが「からだのひみつ」。何年生のころだろう?その後も買いあさって、32巻(?)までは全部持っていました(昔から僕ってコレクター気質だったみたい… ^^;)。

      1. 宇宙のひみつ
      2. 恐竜のひみつ
      3. からだのひみつ
      4. コロ助の科学質問箱
      5. 昆虫のひみつ
      6. 地球のひみつ
      7. 忍術・手品のひみつ
      8. 科学物知り百科
      9. 動物のひみつ
      10. 飛行機・ロケットのひみつ
      11. 植物のひみつ
      12. 海のひみつ
      13. 魚のひみつ
      14. 鳥のひみつ
      15. 発明・発見のひみつ
      16. 天気100のひみつ
      17. トン・チン・カンの科学教室
      18. 地球の生物のなぞをとく化石のひみつ
      19. できる・できないのひみつ
      20. カブトムシ・クワガタのひみつ
      21. 動物植物名前のひみつ
      22. びっくり世界一自然のひみつ
      23. 世界の国ぐにびっくり旅行
      24. 野球のひみつ
      25. NHKハテナゲーム魔法実験のひみつ
      26. イヌのひみつ
      27. 星と星座のひみつ
      28. お金と切手のひみつ
      29. ネコのひみつ
      30. 日本のひみつ探検
      31. 日本の偉人まんが伝記事典
      32. 世界の偉人まんが伝記事典

 後半は、地理や歴史の要素も入ってきてサイエンスとは言えないものも増え、さらにNHKの番組とのタイアップや単なる流行りものも取り入れはじめ、わけが分からなくなります。果ては「インスタントラーメンのひみつ」なんてのまで出る始末。昔のものは情報が古くなり新訂版も出ましたが、最近ではどこの本屋でも数冊置いてある程度。昔ほど人気はないのでしょう。でも、教育まんがというジャンルは脈々と受け継がれているみたいです。

 ひみつシリーズの何がよかったか?と改めて考えると、よく分かりません。まんがだから取っつきやすかったのは事実だと思うけど、1冊に含まれている情報は、ちゃんとした図鑑や参考書よりはるかに少ないし、純粋にまんが作品としてみた場合汚い絵だし…。適度な情報量と適度な取っつきやすさが僕の感覚にフィットしたということなのかな。

 ただ、あの不毛な大学受験勉強を体験して思うのは、勉強(それまで出来なかったことが出来るようになる、知らなかったことを知る、理解できなかったことを理解する)の原動力は本人自身の「知りたい、出来るようになりたい」という欲求であって、その欲求に応えてくれるのは楽しさなんでしょうね。ひみつシリーズを読むのは僕にとって本当に楽しいことでした。たいてい買ったその日に読んでしまったし、その後も何度も読み返しました。大学受験勉強にはそんな楽しさはなかったなあ。偏差値だとか、○○大学合格!なんていうステータスも、僕の知識欲には応えてくれなかったと思います。おかげさまで、大学以降は割と楽しく勉強できてると思います。そう考えていくと、僕にとってひみつシリーズって相当重要な価値があるってことかな。


2000.11.12作成
萩本晋 e-mail: shin@hagimoto.com  url: http://www.hagimoto.com/