ひみつシリーズ |
2000.11.12作成 |
小学校時代、僕にとってサイエンスに関する情報源はもっぱらこれ、「学研まんがひみつシリーズ」でした。最初に買ったのが「からだのひみつ」。何年生のころだろう?その後も買いあさって、32巻(?)までは全部持っていました(昔から僕ってコレクター気質だったみたい… ^^;)。
後半は、地理や歴史の要素も入ってきてサイエンスとは言えないものも増え、さらにNHKの番組とのタイアップや単なる流行りものも取り入れはじめ、わけが分からなくなります。果ては「インスタントラーメンのひみつ」なんてのまで出る始末。昔のものは情報が古くなり新訂版も出ましたが、最近ではどこの本屋でも数冊置いてある程度。昔ほど人気はないのでしょう。でも、教育まんがというジャンルは脈々と受け継がれているみたいです。 ひみつシリーズの何がよかったか?と改めて考えると、よく分かりません。まんがだから取っつきやすかったのは事実だと思うけど、1冊に含まれている情報は、ちゃんとした図鑑や参考書よりはるかに少ないし、純粋にまんが作品としてみた場合汚い絵だし…。適度な情報量と適度な取っつきやすさが僕の感覚にフィットしたということなのかな。 ただ、あの不毛な大学受験勉強を体験して思うのは、勉強(それまで出来なかったことが出来るようになる、知らなかったことを知る、理解できなかったことを理解する)の原動力は本人自身の「知りたい、出来るようになりたい」という欲求であって、その欲求に応えてくれるのは楽しさなんでしょうね。ひみつシリーズを読むのは僕にとって本当に楽しいことでした。たいてい買ったその日に読んでしまったし、その後も何度も読み返しました。大学受験勉強にはそんな楽しさはなかったなあ。偏差値だとか、○○大学合格!なんていうステータスも、僕の知識欲には応えてくれなかったと思います。おかげさまで、大学以降は割と楽しく勉強できてると思います。そう考えていくと、僕にとってひみつシリーズって相当重要な価値があるってことかな。 |
2000.11.12作成 萩本晋 e-mail: shin@hagimoto.com url: http://www.hagimoto.com/ |