ステレオのイヤホンをつけると、敵(の音)が左右に動き回っているのが分かります。自分の戦闘機(砲台?)(の音)は、「RIGHT」「LEFT」ボタンを押すと自由に移動できるので、敵のちょうど正面に来たところで「ATTACK」ボタンを押して攻撃します。
さて、このゲームをユニバーサルデザインとしてみた場合、当然目の不自由な人でも遊べることが期待されます。でも、残念ながらそれには不充分のようです。
その1。ステレオイヤホンにはカタカナで「ヒダリ」「ミギ」と書かれており、「L」「R」という表示よりずっとずっとユニバーサルなのですが、手で触って左右を区別する手段がありません。どちらか一方(一般的には右だったはず)にポッチがあるわけでもなく、左右のコードの長さが違うわけでもありません。おそらく、適当に耳に入れてみて、「RIGHT」「LEFT」ボタンを押したときの自機の動きが正しいかどうかで確認するのでしょう。ただし、このイヤホンは特別なものではないので、別のものと交換してしまえばいいかもしれません。
その2。得点の表示が液晶の文字表示のみなので、結局ゲームに必要な情報が音だけでは分かりません。それをやろうとすると、とたんに作るのが難しくなるであろうことはわかりますが、どうせならそこまで頑張って欲しかったと思います。
その3。実際に目の不自由な人がどのくらい不便に感じるのか分かりませんが、電池を入れる向きも手探りだけではやや分かりにくいように思います。また、電池ボックスのフタがなぜかネジ止めなのですが、これは何か狙いがあるのでしょうか??衝撃を受けても開かないように?電池盗難防止?子供が電池を触らないように?
いずれにしろ、もともとはユニバーサルな製品として企画されたわけではないのでしょうから、やむを得ないのかもしれませんが、あともう一歩の工夫を期待してしまいます。
ちなみに、実際にやってみた感想ですが、…うーん、あんまり面白くないかも(^^;)。